弟子に教える大人のピアノ♪

大人になってピアノを始めたお友達に教える音大付属中高出身者の音楽講座

ピアノ経験ない人でも譜面を暗記(暗譜)する方法

 前回こちらの記事で、複雑なコードを譜面通り弾かなくてもいい。もっと大切なのは、複雑に見える譜面を単純化することだと書きました。

 

mikochanyuka.hatenablog.com

 

 そのための方法を書きますね。

 

 まず、譜面を見た時にその譜面をそのまま弾くのはもうやめましょう。これを読んでらっしゃる方の中にも、経験のある人がいると思います。せっかく弾けるようになったはずなのに、1ヶ月たつともう忘れていて弾けなくなっている。

 

 これはどうしてなのでしょうか。

 

 これは、その譜面の理屈が分かっていないからです。ああ、この作曲者はこういう意図でこの曲を作ったんだなって、その部分が分かれば、その記憶は強烈に脳に定着します。

 反対にその理屈が分からないで、ただ、譜面を一生懸命見て弾いても、その時は弾けても、あとからすぐに弾けなくなってしまいます。

 

 この理屈をつけて覚えるためには、まず、譜面に自分で手書きでコードを足すことです。

 

 例えば有名なクラシック曲のアヴェ・マリア

 

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 譜面は旋律だけだとこんな感じです。

 

コード進行が書いていない譜面

 これに、こんな風にコード進行を自分の耳を使って書き込みましょう。

 

赤字のコード進行を書き込んで把握する

 これがどういう理屈でこういう感じになっているのかは、次回説明しますね。まずは鉄則として!まっさらの譜面で弾いてもすぐに忘れてしまいます。必ずコード進行を書き込んで、今自分は何のコードを弾いているのかというのを必ず意識しましょう。

 

 これは、大人のピアノを始める人のすごいアドバンテージです。子供にはそういうことはなかなか難しいです。大人だからこそ、こういう作業ができます。

 

 耳コピのやりかたも、別記事でいずれじっくり書く予定ですが、今現在耳コピがまだ出来ない人は(必ずできるようになります)、このようなコード進行が書いてある楽譜を買うようにしましょう。

 

 これは鉄則です。

 真っ白なコード進行の書いていない楽譜で大人のピアノをやると、上達のスピードが20年は違ってきます。

 

 ではまた次回♪