みなさんはジャズはお好きですか?(^-^)
ポピュラーが好きな人はおしゃれなジャズも大好きという人も多いですよね。
でも、ジャズってクラシックでは出てこないような複雑なコードがいっぱいで、いったいあれどうやって、覚えるんだろう……、いやいや覚えるどころか即興でどんどん瞬間的にアレンジしちゃってる……。いったい頭の中どうなってんだろう……、俺には無理だ。
となってしまう人も多いです。
今日はジャズピアニストの頭の中がどうなっているのか、から話を始めますね。
どんなに複雑な曲であっても、それが一時期流行したフリージャズというジャンルであったとしても、そして、クラシックで言えばシェーンベルクのような12音技法の音楽であったとしても、曲というものは主要三和音に還元することが出来ます。
例えば譜面を見て曲の中に30種類のコードが散りばめられていても、それは、上の3つのどれかのバリエーションに必ずなっています。言い換えれば、編曲してたった3つのコードしか使わない形に単純化できるのです。
ドレミファソラシドの最初の1音目から始まるドミソ
ドレミファソラシドの4番目の音から始まるファラド
ドレミファソラシドの5番目の音から始まるソシレ
どんなに複雑なコードであっても必ずこの3つに単純化出来ます。
☆大切なのは、難しいコードがいっぱい書いてある曲をそのまま一生懸命譜面を見て覚えるのではなく、譜面を頭の中で逆編曲(編曲と言うと一般的には元の曲を複雑にするわけですが逆に単純化する)すれば、その曲がどういう成り立ちなのかが分かります。
ジャズピアニストは、まずその曲を極限的に頭の中で単純化します。そして、単純化されたたった3つの和音を再度、理論に従って味付けする。
これがジャズピアニストの頭の中です。
この順番でやれば、即興でどのようなアレンジでも出来ます。曲の単純化が頭の中で出来ていないのに、複雑なコードをいくら暗記しても、ある日突然複雑なコードを伴った即興演奏ができるようには絶対になりません。
クラシックでピアノをずっとやってきた人は、譜面をその通りに弾く練習しかやってきていないので、この単純化の作業を頭の中でやりません。耳コピされて出版された譜面を見てその通り弾くことは出来てしまうので、この単純化作業の大切さに気が付かないのです。
クラシックで譜面通りかなり難しい曲が弾ける人が、単純な即興演奏すらできない、というのは当たり前のようによく見かける光景です。
ぜひ大人になってピアノを始めた人は、6歳からやっている人には敵わない、などと思わずに、曲の単純化ということの大切さを頭に置きながら練習してみましょう。
6歳からピアノを弾いている人が弾けないジャズピアノ。40歳からでも50歳からでも必ず弾けるようになりますよ!